タイトルに「力仕事」と入れました。
何が力仕事かというとグレインサックの裁断と縫製です。
ご存知のように今から100年以上前に人の手で紡がれ、人の手で織られたヘンプやフラックスは大変丈夫で、だから100年後もしっかりとした生地なんでしょうが、とにかく1本1本が太く、それが横糸、縦糸となって織り込まれ繊維が互いに絡まってずっしりとした重量になっています。
このアンティーク地を扱うときは覚悟してはじめなければなりません。
裁断だけでも腱鞘炎になりそうなくらい硬いからです。
裁ちばさみもいつも使っているものよりも少し重みのある鋏でザク、ザクと切り進めます。
縫い代は通常よりも多めに取ります。糸が太いので一本ほつれると1〜1.5ミリ単位で縫い代が少なくなってしまうから。
縫製が終わった時点で改めて縫い代の裁断をします。厚い生地は本縫い後の縫い代の始末の仕方で完成度が数段違って見えます。
ミシン針も厚地用に変えないと4枚重なっているところでは針が折れます。
縫っているときのミシンの音も「ザッザッ」というような粗い音がします。結構好きです♪この音が。
ということで今日は覚悟して製作に励みました。
明日も今日の続きとなりますが気を抜かずにがんばります。
(アンティーク地はお値段が張るので失敗は許されません
)